赤帽は料金を抑えたい人におすすめの引越し業者です。赤帽の特徴や料金について説明します。

どんな人におすすめ?

赤帽は「安く引っ越しをすませたい人」におすすめの引越業者です。赤帽は全国に拠点があり、軽貨物自動車で荷物を運搬します。

そのため、単身や学生の引っ越しなど、荷物が少ない方にはリーズナブルで最適に引っ越しができます。
そんな少ない荷物でリーズナブルに引っ越しができる、赤帽の特徴についてご紹介します。

荷物が少なく、できるだけ安くしたい人におすすめ

先述した通り、赤帽は、荷物が少なく、できるだけ安く引っ越しをしたい人におすすめです。

まずは、赤帽の料金設定についてご紹介します。赤帽の引っ越し料金は「走行距離」または、「時間」によって決まります。引っ越す前の自宅の最寄りの赤帽配車拠点で、簡単に見積もりをとれるので、一度問い合わせすることをおすすめします。

赤帽の引っ越し料金は?

今回は、料金事例をご紹介します。料金は基本的に走行距離で計算されます。

また、引っ越し日時や地区によっては、運賃割増しや、地区割増料金が加算されることもあります。ちなみに、走行距離計算方法は、1km未満は、四捨五入で切り捨てをします。

(例)
・東京都:
20km以内4,860円
21km〜50km以内:1kmにつき+216円
51km〜100km以内:1kmにつき+162円
101km~150km以内:1kmにつき+129.60円
151km以上:1kmにつき+108円
つまり、37kmの引っ越しの場合は、「(20km以内)4,860円+(追加17km分 216円×17km)3,672円=8,532円で引っ越しができます。

この料金計算は、全国どの地域でも同様です。
例えば、
・京都府京都市→大阪府大阪市 約60km
(20km以内)4,860円+(追加40km分 162円×40km)=11,340円
都道府県をまたぐ引っ越しでも、これだけ安価に引っ越しができます。

走行距離が155kmを超える場合は時間制運賃の利用がおすすめ

走行距離で計算する引っ越し料金は、原則155km以内です。もし、走行距離が155kmを超える場合は、軽貨物自動車の貸し切りをして、運搬する料金形態をとることをおすすめします。

料金システムは、
・2時間貸切(20km)まで4,860円(以降超過時間30分ごとに1,350円加算)
・1日8時間貸切(80km)まで21,060円(以降超過時間30分ごとに1,350円加算)
の設定がされています。

走行距離制と時間制料金を使い分ける方法は?

ここまで、走行距離制と時間制料金の設定についてご紹介しました。料金設定の違いは分かっても、具体的にプランを決める時どちらを選ぶべきか悩むものです。

この2つの使い分けポイントについてご説明します。

例えば、タクシーを利用した際、渋滞中の料金は経過した時間で計算されて、高速道路を走行した場合は走行距離で計算されますよね。

これと同様で、赤帽は主に走行距離制を適用しえていますが、渋滞や混雑が予想されるエリアでの荷物運搬の場合には、時間割運賃を適用する場合があります。

そのため、事前に引っ越し先が渋滞や混雑が予想されるエリアで、走行距離にプラスして時間料金も請求される可能性がある場合は、初めから時間制料金でプラン組をする方法を考えることをおすすめします。

「引っ越し」専用の料金設定がある

上記はあくまで「荷物を運搬する」料金設定です。荷物の搬入搬出を行うサービスも含んだ引っ越し運賃の設定もあります。

これは、荷物の量や、作業内容、使用する車の台数、移動距離によって、運賃料金は異なります。そのため、まずは、最寄りの赤帽に問い合わせをし、最適なプランを提案してもらうことをおすすめします。

ちなみに、引っ越しの運賃料金は、

・作業時間2時間以内(搬出・搬入)+走行距離20km以内の場合=13,500円(1台1行程、ドライバー1名、平日の場合)で引っ越しできます。これが引っ越しプランの最安値です。

赤帽の追加料金制度について

先述したように、日時、地区によっては、運賃割増、地区割増料金が発生する可能性があります。具体的には、
・運賃割増
休日割増(日曜・祝日)2割増
深夜・早朝割増(午後10時~午前5時までの時間)3割増

・地区割増
東京都特別区(23区)、大阪府大阪市は全体費用に+432円加算されます。

詳しい料金設定は赤帽の公式HPでチェックをしましょう。

こちらに赤帽の荷物運搬の料金設定が全て記載されています。
(URLはコチラ:http://www.akabou.jp/person/fare/)
自分の荷物量や走行距離を見て、最も合うプランを見つけましょう。

赤帽の軽トラック1台でどのくらい運べる?

赤帽は単身・学生の引っ越しにおすすめだと言われるくらいなので、運べる荷物量が少ないイメージを持つ方も多いです。実際に、赤帽の軽トラック1台でどれくらいの荷物が運べるのか、ご紹介します。

一人暮らしの荷物は十分運べる

赤帽の軽トラック1台あたりに入る荷物の量は、
・長さ:1940mm
・幅:1410mm
・高さ:1290mm
・最大積載量:350kg
この大きさ、重さのものが運べます。これだけ見ても、具体的な荷物量のイメージが湧かないです。具体的にこの容量で入る荷物量をお伝えします。

1人暮らしの生活必需品は大抵積める!

冷蔵庫(2窓式、1人暮らし用のもの)、洗濯機、ベッド、食器棚(約5段+収納があるもの)、テレビ、テレビ台、ソファ(2~3人掛け)、カラーボックス(1~3個)、テーブル、衣装ケース(3段×2、あるいは、1段×6)、電子レンジ、自転車(折り畳みでなくてもOK)、扇風機…さらにミカン箱10箱積むこともできます。
予想以上に積むことができると思いませんか?

人によって荷物の量や、荷物の種類は異なりますが、1人暮らしの荷物量は十分乗せて、運ぶことができることが分かります。

音楽のスピーカーや、ピアノ、美術品など繊細な貴重品は別の運搬サービスがあり、別料金設定があるので注意しましょう。

赤帽の特徴

ここまで、赤帽の料金設定、引っ越し費用について、そして荷物を積める限界量についてご紹介しました。
次は赤帽の特徴についてご紹介します。

近距離で荷物が少ないならかなり安くできる

赤帽は、近距離引っ越しの場合は10,000円前後で引っ越しができます。そのため、引っ越しを格安でできます。例えば、赤帽以外の大手引っ越し業者の場合、単身引っ越し(荷物量は赤帽とほぼ同じ量)の相場が平均35,000円~40,000円です。

そのため、かなりの格安で引っ越しが出来ることが分かります。

赤帽で引っ越しを決める際の注意点が2点あります。

旧居と新居の距離を確認すること

先述した通り、赤帽の引っ越しは走行距離計算をします。そのため、旧居と新居の距離が離れていると(特に155kmを超えると)どんどん引っ越し料金が高くなっていきます。

そうなると、よくある大手引っ越し業者の単身プランを利用した方が安価になることもあります。
近距離引っ越しの場合は赤帽での引っ越しがおすすめですが、長距離の場合は他引っ越し業者としっかり比較することをおすすめします。

荷物量をトラック1台に収まるよう調整すること

先ほど、トラックに詰める荷物量をご紹介しました。いざ、荷物準備、梱包を始めると荷物がどんどん増えるものです。

予め、トラックの高さや横幅を調べておいて、荷物がきちんと入るか確認することをおすすめします。もし、荷物が乗らない場合は、不用品を売ったり、捨てたり、あるいは大切なものであれな新居に送るなどして工夫して荷物をまとめましょう。

この2点を注意すれば、近距離で荷物が少ない引越しの場合は、非常に安く引っ越しができます。

急な引っ越しに融通がきく

赤帽は、引越し業者ではなく、個人事業主の集まりです。(このことについては後ほど詳しくご説明します)
そのため、他の引越し業者のように繁忙期は数か月先の引っ越し予定も埋まっている…引っ越ししたい日に空いていない…というトラブルはほとんど起きません。

急な転勤など、急な引越が決まった場合、「マズい、2週間先に引越しをしなければならない…!」なんてパターンもあり得ます。

特に会社都合の引っ越しの場合は、繁忙期であったり、引越し希望者が多い時間帯と重なるものです。しかし、彼らは引越し業者ではないので、比較的日にちも、時間も融通が利き、急な引っ越しにも対応してくれます。安心して引っ越しできることもメリットの一つです。

引っ越しを手伝う必要がある

通常の引越し業者に引越しを依頼した場合は、引っ越し料金に荷物の搬出・搬入も含まれています。そのため、業者の担当スタッフが荷物運搬をしてくれます。

しかし、お伝えした通り、赤帽は個人事業主の集まりなので、基本的に荷物の搬出・搬入サービスを全てお任せすることはできません。

引っ越しプランの中に、「2時間以内の搬出・搬入のサポートをする」という内容がありますが、彼らは引越しのプロではないので、家具家電設置やセッティングが不完全であったり、搬出・搬入中に傷をつけてしまう可能性もあります。

また、100%搬出搬入をお任せするサービス展開はしていないので、依頼主である自分も、荷物運搬のお手伝いをしなければなりません。

重たいものを持ったり、荷物を持って階段を上がったり下りたりするので、女性には少し辛いものかもしれません。

費用が安価な分、荷物搬入・搬出面では我慢が必要で、リスクが伴うことも理解する必要があります。

個人事業主の集まりだから個性的な人に当たる場合がある

先ほどお伝えしたように、「赤帽は個人事業主の集まり」です。簡単に、赤帽のシステムについてご紹介します。

赤帽とは?

赤帽とは、中小企業等協同組合法という法律で規定されている「事業協同組合」です。例えば、農家が集まってできた「農業協同組合(農協と呼ばれるものです)」や、漁師が集まってできた「漁業協同組合(漁協)」と同様の組織です。赤帽は、貨物軽自動車運送事業者である赤帽組合員が集まってできたものです。

つまり、赤帽組合員は、農家や漁師と同じで、それぞれが独立した「個人事業主」です。彼らは、荷物の運搬員ではなく、普段は彼らが自分で独立して仕事(商売)を行っています。いわば、社長さん、オーナーさんという位置づけです。

この赤帽組合は全国各都道府県に44個数の協同組合があり、約180か所の組合本部と支部、そして、営業所などの拠点がございます。これが、最初、赤帽の費用についてご説明していた、「引っ越す前の自宅の最寄りの赤帽配車拠点で、簡単に見積もりをとれるので、一度問い合わせすることをおすすめします」とつながります。(全国さまざまな箇所に赤帽の拠点があるため、最寄りの拠点を手軽に見つけることができます)

ここに所属する赤帽組合員の方が、直接引っ越し荷物の運搬をしてくれます。

ちなみに、全国約180か所に拠点があるとお伝えしましたが、全国で赤帽組合員は約10,000人います。10,000人も所属しているため、急な引っ越しでも人員、車が確保できて、引っ越しが実行できることが分かります。

10,000人も所属しているから、個性的な人に当たることもある

赤帽組合員が全国に10,000人もいることから、全員が全員親切・丁寧な対応であるとは限りません。少なくとも、個人事業主で仕事をしている人たちなので、最低限のビジネスマナーは持っているはずです。
しかし、個人事業主はサラリーマンとは異なり会社という組織でガチガチに拘束されたり、強制的に教育をされる経験をあまりしていません。

そういったことから、「あまりよくないな…」「この人少し個性的だな…」と思うことがあるかもしれません。
それは、赤帽組合員の方がではなく、食事に行くお店の店員さんでも、道で乗るタクシーの運転手さんでも当たりはずれはあり得ます。

しかし、これも、「安い料金で引っ越しができる」「サービスより安さを選んだのは自分だ」と自分の中でハッキリと落とし込んで、理解することが大切です。

逆に、マニュアル通りに教育されたサービスではなく、個人事業主の方ならではの、丁寧な対応、キメ細やかなサービス、臨機応変に対応をしてくれるなどの高評価の声も多いです。

トラックに同乗できるかは業者による

赤帽の引越しサービスで、他引越し業者との違いは「依頼主もトラックに同乗できることがある」ことです。これは依頼をする赤帽の拠点や、関係する業者によりますが、依頼主がトラックに同乗できることがあります。
これは、新居までの交通費節約にもなり、とてもありがたいサービスですよね。

まずは、お客様の声でよく挙がる質問、回答をご紹介します。

Q1:引越し先まで同乗できますか?

A:お客様もご一緒に!お一人様なら全国各地の転居先まで同乗可能です。交通費が節約できて大変経済的です。

赤帽いつも元気引越サービス

Q2:赤帽車の同乗について

A:引越し先までの同乗をご希望される場合、ご予約時にお申し付けください。但し安全性、乗り心地を考慮すると長距離(高速道路使用)の場合はあまりお勧めしません。

また転居先までの移動距離が100kmを越える場合はお客様とドライバーの疲労軽減の為原則出来ません。当日の天候と道路状況、積載重量によりお断りする場合があります。

赤帽ライジング・カーゴ

Q3:自分やペットも一緒に乗せてもらえませんか?

A:避けようのない「もらい事故」もあり、万が一の場合十分な補償が出来ません。当店では、ご同乗は固くお断りしております。動物についても、荷台を清潔に保つ観点からお取り扱いしておりませ。

赤帽西新運送

上記がお客様の問い合わせで挙がっているものです。自分が依頼をする赤帽組合が引っ越し先までのトラック同乗が可能かどうか、まず依頼段階で確認するようにしましょう。

引っ越し先の距離や、道路状況(道が混雑する都会中心部に引っ越す、あるいは山中に引っ越すなど)によって、トラック同乗が不可の場合もあります。

また、普段トラックの移動に慣れていない方や、車酔いしやすい方は、身体に負担がかかります。同乗することで体調面でトラブルが起こる可能性もあるので、移動費用を削減することは良いことですが、無理な経費削減をしないようにしましょう。

そして、よく問い合わせがある「ペットの同乗」についてです。飼い主が公共交通機関で移動する場合、動物の持ち込みができないことも多いです。

しかし、移動が直接的な原因ではないにしても、万が一の場合、動物が命を落とすこともあります。そういった場合、飼い主側も、運搬している赤帽側も何が原因で、誰が悪いのか分からなくなり、責任の所在がハッキリしません。そういったトラブルや不慮の事故を避けるために、動物の同乗は固く断られます。

そのため、ペットを連れて引っ越しをする場合は、「どの手段で」「いつ」ペットの移動をするか、事前に決めておくことをおすすめします。

犬や猫だけでなく、カメや熱帯魚、ハムスターなどの小動物も同様です。

引っ越しをする飼い主さんの責任をしっかり理解し、果たすようにしましょう。

まとめ

・赤帽の引っ越しサービスは、荷物が少なく、できだけ安く引っ越しをしたい人におすすめ
・引っ越し料金は、「走行距離」で計算されます。
・引っ越しの走行距離が155kmを超える場合は、時間割運賃の利用を検討することがおすすめ
・引っ越し限定サービスを利用すれば「作業時間2時間以内(搬出・搬入)+走行距離20km以内の場合=13,500円」で引越ができる
・引っ越し時、日時、地区によって、運賃割増、地区割増料金が発生する可能性がある
・赤帽で引っ越しをする際は、荷物をトラック1台以下にまとめること
・赤帽の引っ越しは、急な引っ越しに融通が利く
・赤帽の引っ越しは、荷物の搬入・搬出を手伝わなければならないデメリットもある

【参考】

引越しでやるべきことを全部わかっていますか?やり残しがあると大変です。

こちら↓の「引越しやることリスト」が引越し準備に役立ちます。

【一覧】引越しやることリスト

※引越し1ヶ月前~引越し後2週間以内にやるべきことを一覧で説明しています。

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