このページでは引越し料金を安くするポイントを説明します。
安くするポイントは?
引っ越し料金には、実は定価が存在しません。
引っ越し業者が決めた価格になりますので、引っ越しが忙しい時期は高く、閑散期には低くなります。
ただでさえ引っ越しに伴って様々な出費が出てくるので、引っ越しにかかるお金はできるだけ安いに越したことはありません。
こちらでは、そんな引っ越しを安く抑えるためのポイントをご紹介します。
3月、4月の引っ越し繁忙期を避けてそれ以外の時期に引っ越す
新生活が始まる4月とその前月である3月が一番引っ越し件数が多くなる時期です。
当然その時期は引っ越し依頼がどんどん入ってくるため、たくさんの引っ越し作業をこなすための人員を確保しなければいけないこともあり、引っ越し料金が一番高くなります。
特に3月中旬~4月上旬が、卒業式・卒園式が終わり新生活へ移行していくタイミングと重なるため1年の中で最も高額となります。
引っ越し業者によっては、この時期の引っ越しをするだけで閑散月より50%以上割増になることも珍しくありません。
逆に言えば、この時期を避けるだけで引っ越し金額はかなり抑えることができます。
<平均的な月別引っ越し料金>
引っ越しする月 | 引っ越し料金 |
3月 | 最も高い |
4月・8月・10月 | 高い |
5月・7月・9月 | 少し安い |
1月・2月・6月・11月・12月 | 最も安い |
金土日と祝日を避けて平日に引っ越す
・平日は基本的に安め
引っ越し先で荷ほどきをしたり、旧居の片付けをすることを考えるとどうしても金曜日~土日祝日に引っ越し件数が集中しがちです。
大抵の方が「土曜日に引っ越して日曜日に片付けたい」と考えるので、やはり土曜日と祝日の前の日が最も料金が上がります。
引っ越しが忙しい3月でも平日は土日祝日と比べて少し料金が抑えられていることが多いようです。
引っ越しの閑散月であっても、土日祝日は平日よりは少し料金が上乗せされるのが一般的なので、もし可能であれば平日に引っ越しを行えば節約になります。
ただし、平日でも金曜日だけは翌日が土曜日であることから引っ越し依頼が増えますので、引っ越し料金を節約するなら月曜日~木曜日が狙い目です。
<曜日別引っ越し料金>
引っ越す曜日 | 引っ越し料金 |
土曜日・祝日の前日 | 最も高い |
金曜日・日曜日 | 少し高い |
月曜日~木曜日 | 安い |
・月末は高くなる
旧居の引き渡し等の点から、やはり月末に引っ越しを希望する方は多いです。
そのため、月はじめよりも月末に近い方が料金も上乗せされます。
引っ越し料金を安く抑えるなら、月の初め~中旬までの月曜日~木曜日がベストです。
・六曜はほぼ関係なし
大安・仏滅などの六曜も、以前は重要視する方も多かったのですが、最近ではあまり気にする方は少なくなってきています。
気にする方でも「もし大安も仏滅も両方同じ値段なら、じゃあ大安のほうの日にしておこうか~」程度の認識になっていますので、どの業者でも仏滅だから安い、大安だから高いといったことはありません。
自分で荷造りする
引っ越しプランには、業者に荷造りをお願いできるものがあります。
こちらは引っ越し荷物を運ぶスタッフに加え、荷造りのためのスタッフが必要となりますので、その分の人件費が上乗せされます。
この追加スタッフ1人につき大体1万円~1万5千円程度は上乗せされると考えてください。
それなら、事前にダンボールをもらっておいて自分で荷造りをしておくことで、引っ越し当日のスタッフを最小限にすることができ、結果として引っ越し料金の節約に繋がります。
その際は、あらかじめ「どの程度まで荷造りしておけばいいのか」を確認しておくのがおすすめです。
業者によっては「タンスの引き出しに衣類が入ったままで運べる」ところと、「タンスの引き出しは空にしないと運ばない」等の荷づくりに関するルールの違いがあり、知らないままでいると引っ越し当日のスケジュールに影響を及ぼす恐れがあります。
不用品を処分して荷物を減らす
引っ越し料金の内訳は大きく分けて「人件費」と「引っ越し用トラックの燃料費等の維持費」に分けられます。
トラックに関わる料金は、トラックが大きければ大きいほど多く必要になります。
引っ越しで運ぶ荷物が多いほど、それに合う大きなトラックが必要になりますので、できるだけ運ぶ荷物を減らすことも引っ越し料金の節約になります。
ずっと取っておいたが使わないもの、なんとなく捨てずに置いてあるだけのもの、もう着ない服などは引っ越しを良い機会として処分してしまいましょう。
・処分の方法
処分の方法としては、ゴミとして捨てる、人に譲る、リサイクルショップに売る等があります。
ただし、引っ越し件数が増える3月~4月は粗大ゴミの集積場も大変混雑しており、なかなか予約が取れないこともありますので、引っ越しが決まったらなるべく早めに処分を検討するのがおすすめです。
また、リサイクルショップに衣類を持ち込む場合は、その時期より少し先の時期のものしか引き取ってもらうことができない店が多いです。
たとえば、3月に持ち込むなら春~夏前あたりの衣類以外は買取不可で返却されてしまいます。
リサイクルショップも春先は混雑しており、通常なら買い取ってくれるものも買取不可になっていることがあります。
あらかじめ確認してから持ち込みましょう。
できるだけ安い引越しプランを選ぶ
引っ越し業者の引っ越しプランには、荷造りから荷ほどきまで全てをおまかせするようなプランから、荷物の輸送と搬入しかしない最低減のプランまで、様々なプランが揃っています。
色々お任せするプランはほとんどの作業を引っ越し業者にお願いできるので、とても楽で助かりますが、その分人件費がかかるので引っ越し料金としては高額になります。
引っ越し料金を節約したい場合は、最低限の作業のみを引っ越し業者に依頼し、それ以外はできるだけ自分で行うプランを選択すると費用を抑えることができます。
ただし、当然荷造りから荷ほどきまで自力で行わなければいけないので、準備や片付けにかなり時間がかかるのが難点です。
引っ越しの前後に時間的に余裕があるかどうかをしっかりと考慮してプランを選ぶようにしましょう。
単身者はコンテナボックスを使う単身パックを選ぶ
日通やヤマト運輸等の単身パックは、大きさが決まった規定のボックスの中に入るだけ入れてボックスごと輸送するタイプの引っ越し便です。
単身での引っ越しは持っていく荷物もあまり多くないので、単身パックを利用したほうが引っ越し料金を抑えることができます。
<日通>
単身パック | ボックスの大きさ | 料金 |
単身パックS | 横幅108cm×奥行き74cm×高さ155cm | 17,000円~ |
単身パックL | 横幅108cm×奥行き104cm×高さ175cm | 18,000円~ |
単身パックX | 横幅228cm×奥行き165cm×高さ199cm | 53,000円~ |
日通では使用できるボックスのタイプが3つあり、荷物の量に応じてぴったりなサイズを選ぶことができます。
鉄道コンテナひとつに荷物を詰めて運ぶ単身パックXは、利用できるのが鉄道輸送エリアに限られるものの、単身の引っ越しだが荷物が多いという方にもおすすめです。
単身パックS・Lは日通のウェブサイトからの申込で1ボックスあたり2,000円の割引も受けられます。
<ヤマト運輸>
単身引越 | ボックスの大きさ | 料金 |
単身引越サービス | 横幅104cm×奥行き104cm×高さ170cm | 12,000円~ |
単身引越サービス(miniタイプ) | 横幅104cm×奥行き104cm×高さ130cm | 11,000円~ |
日通と比べてタイプが2つのみですが、ボックスの大きさが日通の単身パックLとほぼ同じでありながら最低料金はかなり安くなっています。
単身パックの料金は輸送距離に応じて高くなっていくので、比較的近距離への引っ越しなら最低料金が安いヤマト運輸を利用したほうが料金を抑えることができるかもしれません。
ヤマト運輸もウェブサイトからの申込で1ボックスあたり2,000円の割引を受けることができます。
混載便を利用する
混載便とは、引っ越しの荷物を他のお客さんの引っ越し荷物と一緒に運ぶことで輸送にかかる費用を割り勘し、引っ越し料金を安く抑えることができる商品です。
通常の引っ越しですと、1台のトラックを貸し切りにして荷物を運び、引っ越し先から戻ってくるときトラックの荷台は空の状態です。
この戻ってくる間が引っ越し業者としては利益にならないロス時間なので、引っ越し料金の中にはこの戻ってくる時間分の料金も含まれていることが多いのです。
混載便なら同じ方面へ引っ越す2~3件分の引っ越し荷物を1台のトラックでまとめて運ぶことで、トラックが空の状態になる時間が減らせるので引っ越し業者側としても料金を抑えやすくなります。
ただし他のお客さんの荷物と一緒に運ぶため、旧居・新居の場所によっては他のお客さんの作業待ちをする必要があり、自分たちの都合だけで作業を行えないという点は注意が必要です。
作業時間を指定しないフリー便を利用する
引っ越し作業開始時間を引っ越し業者側の都合に合わせる時間指定なしのフリー便にすることで引っ越し料金を安くすることができます。
引っ越しは午前中から午後早めの時間を希望する方が多いので、作業時間は午後の何時からでも構わないという方は引っ越し業者的にとてもありがたいお客さんなのです。
ただし、当然ながら自分の都合のいい時間に作業ができるわけではなく、前のお客さんの引っ越し作業が何らかの理由で長引けば、忙しい時期なら自分の引っ越し作業が始まるのが夜の20時過ぎになる、なんてことも珍しくありません。
もしそうなっても大丈夫だという時間的な余裕がある方向けの方法になります。
一括見積もりサイトで安い業者を探す
ネットを使って複数の引っ越し業者に一括で見積もりを依頼できるサイトがあります。
誰でも知っている大手の会社から、その地域の中小会社まで、複数の会社の大体の料金を知ることができます。
引っ越しはあまり何度も経験することではありませんし、テレビCMを流している大手の会社しか知らないが、それ以外にもいろんな会社から見積もりが欲しいという方には手軽な方法です。
ただし、ネット上での見積もりはあくまで簡単な情報入力によって算出されたものですので、実際の引っ越し料金とは異なる場合があります。
訪問見積もりの業者と値引き交渉する
確実な見積もりを取る一番いい方法は、実際に持っていく荷物を見てもらって算出してもらうことです。
その際は、複数の業者を呼んで競合させることで一番自分の希望に合う引っ越し内容の業者を選ぶこともできます。
直接顔を合わせることで値引き交渉もしやすくなりますし、業者側も手配すべき人員数やトラックを把握しやすくなります。
引っ越し料金を1円でも安くしたいなら、少し面倒に思うかもしれませんが実際に訪問してもらって見積もりを出してもらいましょう。
引越し業者を使わず自分の車やレンタカーで荷物を運ぶ
大型の荷物は引っ越し先で購入する等の理由で引っ越し荷物が少ないなら、自家用車やレンタカー等を使って自分で荷物を運べばお金はガソリン代とレンタカー代くらいで済ませることができます。
1人で運べないものは友人や家族に頼んで手伝ってもらえば、よほど大型や重いものがなければ自力での引っ越しも考慮してみてもいいかもしれません。
ただし、引っ越し業者は引っ越し料金の中に万が一の場合の保険料が含まれていますが、個人が自力で引っ越しを行う場合保証は一切ありません。
運んでいる最中に大切なものを落として壊してしまったり、手伝いを頼んだ家族に傷つけられてしまい、引っ越し料金を節約できたはずが逆に修理代で高くついた…なんてトラブルもよくあります。
大切なものは業者に頼み、壊れる心配のないものは自力で運ぶなど工夫してみましょう。
まとめ
- 3月・4月は特に料金が高くなる
- 月曜日~木曜日は忙しい時期でも安く交渉できる可能性あり
- 荷造りは自分でやれば安いプランを選びやすい
- 不用品分のスペースはお金の無駄、引っ越しを機会に処分しよう
- 単身や荷物が少ない人は単身パックを利用しよう
- 混載便や時間フリー便は安いが作業時間が読めないので注意
- 複数の業者で訪問合い見積もりを取ろう
- 自力での引っ越しは万が一の場合をしっかり考えて
【参考】
引越しでやるべきことを全部わかっていますか?やり残しがあると大変です。
こちら↓の「引越しやることリスト」が引越し準備に役立ちます。
※引越し1ヶ月前~引越し後2週間以内にやるべきことを一覧で説明しています。
引越し代を1番安くする方法
引越し会社を探すなら絶対に5社以上から見積もりをとりましょう。
引越し料金は、会社によって大きく違います。5~10万円くらい違うことも珍しくありません。
見積もりを取るときに便利なのが引越し一括見積もりです。
引越し一括見積もりを使うと、下のメリットがあります。
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