引っ越しは家具を処分する良い機会です。不要な家具の処分方法を説明します。
家具の処分にはどんな方法がある?
いざ家具の処分をしようと思っても、どこに依頼をしたら良いのか?どの方法が安いのか?
分からなくて、悩むものです。
家具の処分には、どんな方法があるかご紹介します。
自治体に粗大ごみとして処分してもらう
家具自体が経年劣化をしたり、壊れていたり、もう捨てるしかない!となった場合は、自治体の粗大ごみとして処分することをおすすめします。
粗大ごみ回収のルールは自治体によって異なります。
自治体によって料金も、回収できる家具の種類も異なります。
そのため、引っ越した先で粗大ごみとして捨てた方が、安く済む可能性もあります。
ご自身が住んでいる自治体の料金と、引っ越し先の自治体の料金を調べ、比較することをおすすめします。
粗大ごみの分類について
まずは、「粗大ごみ」に分類される条件を説明します。
- 家具の1番長い部分が30センチを超えるもの
- プラスチック、金属、木で出来ているもの
この条件を満たすものが、大型ごみ、粗大ごみとして分類されます。
例えば、タンスや食器棚、ガスコンロなどは粗大ごみに分類されますが、ドライヤーや炊飯器、オーブントースターなどは粗大ごみではなく、不燃ごみとして扱われます。
自治体が回収できない家具について
続いて、自治体が回収できない家具についてです。
- テレビ
- エアコン
- 洗濯機
- 冷蔵庫
- パソコン
これも「粗大ごみ」ではなく、「リサイクルごみ」という分類になります。
この5つを粗大ごみだと思って、自治体に回収依頼をして断られる方が非常に多いので、注意が必要です。また、
- 自動車
- バイク
- ピアノ
- タイヤ
- 金庫(耐火性)
- 消火器
- ガスボンベ(小型カセットガスボンベも含む)
も粗大ごみ扱いではありません。
これらの処分方法は自治体によって異なりますが、不用品回収業者に依頼するか、自治体に相談をして、処分先を紹介してもらうようにしましょう。
粗大ごみ回収費用を安くする方法
ちなみに、粗大ごみは回収費用が発生します。
これを少しでも安くする方法として、現住所の自治体と、引っ越し後の自治体の回収料金を比較するというお話をしましたが、もう1つ方法があります。
それは、インターネットを通じて、所属する自治体、粗大ごみの受付センターでweb申し込みをして、定められた日に粗大ごみを直接受付センターに持っていきます。
そうすれば、処分に必要な手数料が免除されたり、減額されることもあります。
引っ越し日までに余裕がある方は、ぜひ所属する自治体のホームページを見て、確認することをおすすめします。
粗大ごみの出し方について
次は、具体的な粗大ごみの出し方についてご説明します。
自治体で粗大ごみを回収してもらう依頼が完了したら、「有料粗大ごみ処理券」というものがもらえます。
これを回収日に家具に貼って、回収日当日の午前8時までにマンションやアパートの場合は敷地の入り口、一軒家の場合は玄関先など、回収車が収集しやすい場所に出すようにしましょう。
ちなみに、「有料粗大ごみ処理券」の受け取り方は、「有料粗大ごみ処理券・有料ごみ処理券取扱所」と標識があるお店やコンビニで粗大ごみ処理券を購入・受け取りることができます。
地域によって費用は異なるので、よく確認してください。
参考に、東京都中央区の粗大ごみ収集について書かれたページを貼ります。
これを見ると、イメージをしていただけます。
■参考ページ
リサイクルショップ、フリーマーケット、メルカリ、ヤフオクで売る
最近は家具を処分するのではなく、リサイクルショップ、フリーマーケット、近年利用者が増えているメルカリ、ヤフオクなどのフリーマーケットやオークションサイトで売る方法をとる方も増えています。
売る方法ごとに詳細をご説明します。
リサイクルショップで売る
リサイクルショップで売る方法は、地域にあるリサイクルショップに不要になった家具を持ち込み、金額査定をしてもらい、買い取ってもらう方法です。
粗大ごみにあたる家具はサイズも大きいと思うので、店舗持ち込みをして引き取り不可になった場合、手間がかかるので、事前に店舗に電話をして、簡単な説明と、持ち込みをしても良いか?ということを確認しておきましょう。
また、査定金額が大きく変わるわけではありませんが、汚れがある場合は汚れを落としてリサイクルショップに持ち込みましょう。
やはり、見た目がきれいな方が買い取り確率はあがりますし、買い取られた場合、商品として誰かの手に渡るものなので、きちんと掃除をして届けるようにしましょう。
もし、リサイクルショップで不要な家具が販売できれば、処分の手間が省くことができるので、おすすめです。
今回は、全国展開のリサイクルショップ「ハード・オフ」をご紹介します。
ここは、宅配買取や出張買取も行っているので店舗持ち込みが難しい場合にも安心です。
買取について、詳細が記載されているので、ぜひ参考にご覧ください。
■参考ページ
出張買取 | 親切丁寧な買取、リサイクルショップならハードオフグループ
オークションサイトで売る
続いて、近年利用者が増えているオークションサイトで販売する方法についてご紹介します。
代表的な大手オークションサイト「ヤフオク」「メルカリ」はテレビCMでもお馴染みですし、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
これは、オークションサイトで不要になった家具を出品し、購入者が落札をしたら販売成立をするという仕組みです。
得にヤフオク、メルカリは利用者が多いので、状態が良い家具であれば売れる確率は上がります。
しかし、オークションサイトを利用する際は、いくつか注意が必要です。
販売金額に過剰な期待をしないこと
先述した通り、ヤフオク、メルカリは利用者が多い分、出品者も多いです。
そのため、販売金額を高くしすぎると売れる確率が低くなります。
大体の商品が購入時の金額を考えると、安い金額で売れるものです。
また、オークションサイトの年会費も必要になるので、予めどのくらいの金額で販売をするのか予算立てをしましょう。
出品から出品終了までのスケジュールを立てること
そして、出品するだけでなく、スケジュール管理をすることも大切です。
商品が落札された場合に、商品を自分で発送しなければなりません。
また、落札されなかった場合の処分方法も考えておかなければなりません。
商品詳細を正しく記載すること
また、オークションサイトは中古品の販売となるので、出品時に、傷や経年劣化について細かく商品説明を記載する必要があります。
「左下に約5センチの傷があります」「大きな傷はありませんが、経年による色あせや、若干の劣化があります」など、商品説明欄を工夫して書くようにしましょう。
また、ヤフオクもメルカリも写真掲載ができるので、傷がついている箇所と全体の写真を撮影して、掲載するようにしましょう。
この3点を守れば、オークションサイトは販売確率も早く、リサイクルショップよりも高額で販売することができます。
オークションサイトを利用したことがない方はイメージしづらいと思うので、ヤフオクとメルカリのURLを掲載します。
これはyahoo!が運営する日本最大級のオークションサイトです。
中古品だけでなく、新品も販売されています。
いろいろなジャンルの商品が販売されています。
若者を中心に利用者が急上昇しているフリマアプリです。
メルカリはスマホから誰でも簡単に売買ができて、手軽に利用できます。
地域のフリーマーケットで売る
フリマアプリとは異なり、地域ごとに主催されているフリーマーケットに現物を持って行って販売をすることができます。
フリーマーケットの良いところは「物を購入しようと思っている人が集まる」ことです。
大きくPRをしなくても、販売している家具が気になるという人が現れたら販売確率はあがりますし、お客さんと直接顔を合わせて、話して販売できることも良いですね。
また、1日で売れるか売れないかが決まるので、長期戦にならないこともメリットです。
もし、その日のフリーマーケットで販売できなければ、自治体で処分する…など、予めスケジュールを決めておくのも良いですね。
そして、最近はいつ・どこでフリーマーケットが開催されるかもわかるようになっています。
今回は、全国のフリーマーケットの開催日・場所が分かる「フリマガイド」というサイトをご紹介します。
自分の最寄りのフリーマーケットを探して、ぜひ販売をしてください。
東京都のフリーマーケット開催情報満載-フリマガイド|fmfm.jp
家具・家電販売店で買取をしてもらう
大手家電量販店では、中古品の家具買取をするサービスを行うところもあります。
処分しようと思っていた家電を買ってもらえる…なんてこともあり得ます。
まずは、家具・家電販売店に買取をしてほしい旨を伝えて、査定をしてもらえるようにしましょう。
今回は、大手家電量販店「ヤマダ電機」で行われている家電買取キャンペーンをご紹介します。
家電買取キャンペーン!|ヤマダ電機 YAMADA DENKI Co.,LTD.
リサイクルショップ、メルカリやヤフオクなどのオークション・フリマサイト、フリーマーケットでも不要になった家具販売ができます。
自分の生活スタイルにあった販売方法を見つけて、ぜひ「売る」ことに挑戦してみてはどうですか。
引越し業者に処分してもらう
最近は、引越当日に不要な家具回収のサービスがある引越し業者が増えました。
引越し準備をして、不要な家具を処分していても、いざ当日を迎えると「これもいらなかった…」と思うものが出てくるものです。
そんなときに、引越し当日に回収してくれるサービスはありがたく、利用する人も多いです。
ただ、引越し業者によって回収サービスがない、あるいは、有料の業者もあるので、業者決定をするときに確認するようにしましょう。
ちなみに大手引越し業者である「ハート引越センター」「引越しの日通」「ヤマトコンビニエンス」では、実際に家具回収サービスを行っています。
ハート引越センター
ハート引越センターは家具の無料引き取りをしてくれます。
無料引き取りの目安となる家具家電をお伝えします。
- タンス
- 食器棚
- 食卓セット
- 本棚
- メタルラック
これらは購入5年以内かつ、目立つ傷や汚れがないものに限ります。
- テレビ
- 洗濯機
- 電子レンジ
- ミニコンポ
- ビデオ
- DVDデッキ
これらはPSEマークがあるものかつ、目立つ傷や汚れがないもの、リモコン付きの商品はリモコンもセットになっているものに限ります。
取扱説明書が付いているものはなお良いとされています。
パソコン、パソコン周辺機器は購入から3年以内、作動するものに限ります。
- 食品
- ギフト用品(箱入りのもののみOK)
- カラーボックス
- 衣装ケース
これらも目立つ傷、汚れがないものに限ります。
これだけの家具・家電の回収を無料でしてくれます。無料回収をした後、販売されるので、販売されても良いもののみ回収してもらいましょう。
引越の日通
ここもハート引越しセンター同様、粗大ゴミを回収してくれます。
しかし、事前に申し込みが必要であることと、有料となっているので、事前に相談をして、依頼する場合は見積もりをもらいましょう。
ただ、地方自治体のものより、安価に回収しれくれることから利用者も多いです。
不要品(粗大ゴミ)のお引取り|【引越しは日通】の引越オプショナルサービス
ヤマトコンビニエンス
ヤマトコンビニエンスは引越しで不要になった家具家電を買い取ってくれるサービスのことを言います。
買取りサービスの流れは、まずは直接家具家電を見ながら、ヤマトコンビニエンスの担当者と打ち合わせ、見積もりをとります。
そして、金額査定をしてもらいます。
査定後、料金が決定したら査定金額を支払ってもらえるという仕組みです。
ヤマトコンビニエンスで買取してもらえる家具家電の一例をご紹介します。
- 冷蔵庫、洗濯機などの家電類
これは製造より6年以内のものに限ります。
購入から6年ではないので注意が必要です。
- 家具類
これは購入より6年以内のものに限ります。
- その他雑貨類
こちらは、都度相談をしましょう。
そして、買取できないものもご紹介します。
- カーペット、カーテン、マットレス、布団などの布生地製品
- エアコン、ブラウン管テレビ、パソコン、プリンター、ガスコンロ、ヒーター、ストーブ、コタツ、OA機器
- 美術品、貴金属、ブランド品、金券、靴、ゴルフセット、スキー・スノーボードセット、タイヤなど
これらは買取不可とされているので、予め他の処分方法を見つけましょう。
今回は3社のみご紹介しましたが、その他たくさんの業者が回収サービスを行っているので、ホームページなどでチェックすることをおすすめします。
地域の不用品回収業者に依頼する
ここまで自治体の回収や、インターネットオークションやフリーマーケットでの販売、リサイクルショップで販売、引越し業者の回収サービスなどの方法をお伝えしましたが、最後に「地域の不用品回収業者に依頼する」という方法があります。
よく、自宅のポストに「不用品はありませんか?」など不用品回収のチラシが入っていることはありませんか?
どの地域にも、不用品回収業者さんはあります。
これは、とにかく回収までの手間が少ないことが特徴です。
例えば、地域の自治体で家具家電を処分する場合は、自分で家具家電を運んで玄関などに運搬が必要です。
しかし、回収業者に依頼した場合は、回収業者が家具家電を運んでくれます。
そのため、重たかったり、大きな荷物でも安心です。
また、地域の自治体は回収日が決まっているので、回収日にならないと処分できませんが、不用品回収業者は自分の都合の良い日程で処分できることもメリットです。
依頼方法は、電話かメール、あるいはweb上で申し込みをします。
その後、回収費用の見積もりを取る日程を決めます。
その日程で回収業者が訪れ、実際に家具家電を見ながら金額査定を行います。
査定に依頼主と不用品回収業者さん双方が同意したら、搬出する日程を決めて、搬出後、料金を回収業者に支払うという流れになります。
このような方法で不要な家具家電を回収してもらうこともできます。
参考に東京都の不用品回収業者、名古屋の不用品回収業者のホームページをご紹介します。
平均費用の確認もできます。
まとめ
- 家具の処分方法4種類の紹介
■自治体で粗大ごみとして処分してもらう
各自治体のルールに従って処分してもらうこと、ごみの分類方法、回収不可の家具について
■リサイクルショップ、フリーマーケット、オークションサイトで販売する
リサイクルショップで買取してもらう方法、オークション、フリーマーケットサイト(ヤフオク、メルカリ)などで商品を出品する方法、地域のフリーマーケットで売ること
■引越し業者に処分してもらう
事前に不要な家具の回収が可能か確認すること
■地域の不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者数が多いので、どの業者が条件が良いか、しっかり見極めること
【参考】
引越しでやるべきことを全部わかっていますか?やり残しがあると大変です。
こちら↓の「引越しやることリスト」が引越し準備に役立ちます。
※引越し1ヶ月前~引越し後2週間以内にやるべきことを一覧で説明しています。
引越し代を1番安くする方法
引越し会社を探すなら絶対に5社以上から見積もりをとりましょう。
引越し料金は、会社によって大きく違います。5~10万円くらい違うことも珍しくありません。
見積もりを取るときに便利なのが引越し一括見積もりです。
引越し一括見積もりを使うと、下のメリットがあります。
- 一番安い会社が選べる
- サカイやアート、日通など大手が見積もってくれる
- 数分で申し込み完了
- 各社に連絡する手間がなくなる
ぜひ引越し一括見積もり↓を使ってみてください。かなり安くなるし楽です。