引っ越し先の新しい住居が今と同じ市区町内の場合、役所に「転居届」を提出しなくてはなりません。
転居届に必要な書類や手続きを説明します。
転居届の手続きの流れは?
引っ越しをしたら運転免許証や加入中の保険、利用している銀行口座などの登録情報も全て書き換えなければいけませんが、そのためにはまず住民基本台帳上の住所(住民票の住所)を変更しておく必要があります。
ここでは同じ市区町村内で引っ越しをする場合の「転居届」の手順について見ていきましょう。
提出先
転居届は今住んでいる地域を管轄する行政機関(市役所や区役所など)に提出します。
本庁だけでなく駅ビルなどに入っている出張センターや支所でも提出可能です。
(受付時間)平日午前8時30~午後5時
*休日、夜間窓口ではこれ以外の時間も可
必要な書類
本人(または世帯主、同一世帯の人)が転出届を出すときに必要なものは以下の3つです。
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
- 印鑑
- マイナンバーカード、または通知カード(転居する人全員分)
*転居届は役所に備え付けてあります
ただし転居先の別世帯に「妻(未届)」「同居人」といったかたちで加わる場合は、これ以外に世帯主の同意書が必要な場合もあります。
また「国民健康保険証」や「乳幼児医療証」などの行政サービスの資格証を持っている場合はこちらも住所地を書き換えるため提出しなければいけません。
このように転居届に必要なものは上の3つにあわせてケースバイケースですので、あらかじめ役所のHPで確認しておきましょう。
代理人も可能
転出届と違って転居届の郵送手続きはほとんどの自治体で受け付けていません。
本人が直接届け出るのが難しいときは、上3つとあわせて以下のものを用意し、代理人にお願いしましょう。
- 委任状
- 印鑑(代理人のもの)
- 本人確認書類(代理人のもの)
委任者のサインは自著するのがルールですので、記入・押印済みの委任状と転居届を代理人に渡してお願いするのが良いでしょう。
両方ともウェブ上からダウンロード可能です。
14日以内に提出する
転居届を出す期間は引っ越しした日から14日以内です。
実際に住んでいない場所に住民登録をすることはできませんから、引っ越し日が確定していても事前に届けは出せません。
近頃は登記や相続の関係で形だけ住民票を移すというケースが増えているため、行政側も目を光らせています。
よほど故意で悪質でなければ罰金を科せられることはありませんが、ルールとしては「引っ越し当日~14日以内まで」ということを覚えておきましょう。
転居届を出すと自動的に住民票の異動が完了する
転居届を提出すると住民票も異動しますので、このタイミングで免許証の住所地変更手続きで必要な住民票もとっておくと便利です。
免許証の手続き以外にも住民票を使う予定がある場合、指定の様式が「個人番号記載のもの」「個人番号を記載していないもの」どちらかを確認しておきましょう。
転居届と転出届は違う
市区町村内で引っ越す場合は転居届1枚ですみますが、それ以外の場合はまず今住んでいる住所地に転出届を出し、そのあと新住所地で転入届を出すことになります。
ここでは転出届の概要を説明しておきます。
- 引っ越し先の住所が決まれば2週間前から提出可能
- 転入届手続きに必要な「転出証明書」がもらえる
- 郵送での手続き可能
提出を忘れたら?出さないと自分が困る
転居届を出さなかった場合、まず困るのは大切な郵便物が届かなくなってしまうことです。
役所関係や銀行、クレジットカード会社などから送られる郵便物は「転送不可」指定されているものも多く、例え郵便局で転送手続きを済ませていても差し戻されてしまいます。
また子供の健康診断のお知らせや入学案内等、地域指定のあるものも住民票上の住所と実際の居住地が違うと少しややこしくなります。
普通に生活していくうえで転居届を出さないメリットは特に考えられませんので、引っ越ししたらすみやかに手続きを行うようにしましょう。
まとめ
- 同一市区町村内に引っ越す場合は役所に転居届を出す
- 転居届は代理人でも提出できる
- 転居届と転出届は違う
- 転居届を忘れると大切な郵便物が届かないことがある
【参考】
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