洗濯機の引っ越しには水抜きなどの準備が必要です。
どうやって水を抜くのか、設置方法などを説明します。
どんな準備が必要?
引っ越し時、洗濯機の水抜き準備が必要だと言いますが、具体的に何をすればよいのか分からないものです。
準備をしておくべきことが3つあります。項目ごとにご紹介します。
引越し業者がどこまでするのか確認しておこう
まずは、引越し業者と契約しているプランを再度確認しましょう。
最近は荷物の搬出・搬入だけでなく、家具家電の梱包・搬出搬入・設置までサービスに含まれているプランも多いです。
契約しているプランが洗濯機の梱包、設置までしてくれるのかを、まず確認することが大切です。
例えば、ヤマトコンビニエンス、アーク引越センター、ダック引越しセンターは、洗濯機を含む大型家具・家電の梱包から設置まで行うサービスを展開しています。
初めての引越しであったり、忙しくてなかなか引越し準備ができない方、自分で水抜きを行い故障することが心配な方は、プロにお任せするプランを契約することをおすすめします。
水抜きと排水ホース・給水ホース取り外しが必要
続いて具体的な水抜き方法とその後の処理についてご説明します。
なぜ、引越し前に洗濯機の水抜きをしなければならないかご存じですか?
これは、洗濯機の内部に水が残っていると、運搬で水漏れや故障の原因となります。
そのため、事前に洗濯機の中の水を、完全に取り除くようにしましょう。
具体的な洗濯機の水抜きは次の手順で行います。
- 洗濯物を全て取り出す
- 水道栓を閉じる
- 電源をいれる
- フタを閉めて、洗濯機の「スタートボタン」を押す
- 1~2分経過したら電源を切る
- 付属している給水ホースを外す
- 再度電源を入れて、次は「脱水ボタン」を押す
- 排水溝から排水ホースを抜く
- 取り外したホース類やコードを洗濯槽内に入れる
続いて、洗濯機から取り外す、「給水ホース」「排水ホース」「アース線」の取り外し方法についてご説明します。
給水ホース
給水ホースは丁寧に取り扱うようにしましょう。
ホースの形が変形すると、新居で水漏れが起こる原因となります。
特に、給水ホースと蛇口の接続部は丁寧に扱いましょう。
万が一、新居で洗濯機から水漏れが起きて、下の階に水漏れをした場合、請求される損害賠償金額が膨大になってしまいます。
そういったリスクを避けるために、大切に扱いましょう。
排水ホース
排水ホースは、給水ホースほどデリケートではありませんが、大切に扱いましょう。
そして、排水ホースの先端についている「エルボ」という部品(直角に曲がっている部品)が運搬中になくなりやすいので、搬出搬入のタイミングでエルボが外れていないかチェックしましょう。
ホース類の掃除について
普段、洗濯機はなかなか掃除ができません。
引越しは洗濯機掃除の絶好のタイミングです。
これを機会に、取り外したホース類の掃除をしましょう。
給水ホース、排水ホースともに、汚れると異臭の原因になります。
特に排水ホースの中には、髪の毛や衣類の糸くずがこびりついていることが多いです。
掃除方法は、排水ホースを取り外し、ホースの中にキッチンハイターなどの塩素系洗剤を薄めて1日放置、あるいは、パイプフィニッシュなどの髪の毛を溶かす系の洗剤をホースの中に入れて、つけ置きします。
そしていずれも1日放置した後、水で流せば、すっかりきれいになります。
ちなみに、排水ホースからは固まった汚れが出てくることが多いので、洗面所ではなくお風呂場で洗い流しましょう。
排水口にゴミ取りネットなどを敷き詰めて、水で一気に洗い流すと汚れも落ちやすいです。
アース類の取り外し方
洗濯機の電源の近くに、コンセント以外に、アース線をつないでいる家庭も多いです。
引越し時には、これも外さなければなりません。
取り外し方法は、アースが刺さっているアース端子のカバーを開けて、アースネジを左に回します。
そうすると、ネジが緩んでくるので、緩んだと感じたらアース線を下に引っ張り外します。
これで、アースの取り外しは完了です。
文章で見るだけでは、具体的な水抜きや取り外し方法がイメージしづらいと思います。
イラストを見ながら進める水抜き方法のURLを参考にご紹介します。
そして、具体的な水抜き方法の動画もご紹介します。
【水抜き方法の動画はコチラ:
】
設置方法
続いて、新居に搬入完了後の洗濯機の設置方法についてです。
洗濯機の設置を正しく行わないと、異常音や水漏れ、洗濯の途中で止まったり、給水が止まらなくなるトラブルが起き、故障の原因になります。
今回は、正しい設置方法についてご紹介します。
まず、設置の際に、必ず床と水平になるように設置してください。
引越し業者が設置してくれることがほとんどですが、その際、雑に置かれることがないよう、しっかり確認しましょう。
洗濯機を設置して、使えるようにする流れをご説明します。
電源とアース線を取り付けます。
電源は設置した洗濯機の近くにあるはずなので、差すだけでOKです。
続いて、アース線ですが、新居にアース線の差し口がない場合は差さなくて大丈夫です。
アース線は漏電を防ぐために、電気メーカーが取り付けを推奨しているだけで、差さなくても洗濯機は使用できます。
具体的なアース線の取り付け方ですが、
- まずはドライバーを使って、アースカバーを開けます。
- カバーを開くと金属のネジが出てくるので、そのネジを左に回して緩めます。
- 左に回して動かなくなったら、アース線の銅線が挟まるくらい間隔が空きます。
- アース線の皮から銅線が1センチくらい出るくらいで挟みます。
- アース線を差したら、ネジを今後は右回りに回して閉めます。
- 閉め終わったらカバーを閉じて、アース線の接続は完了です。
アース線の接続が完了したら、電源をコンセントに差して、電源が入るか確かめましょう。
排水ホースを取り付ける
取り外しの際にもお伝えした通り、排水ホースは丁寧に取り扱いましょう。
この接続を失敗すると、水漏れトラブルの原因となります。
まずは排水ホースとエルボがきちんとあるか確認をしましょう。
エルボは大体洗濯機の右下か左下にあるので、位置を確認します。
両方あることが確認できたら、排水ホースとエルボを繋げます。
この2つが固定できたら、排水口の穴に差し込みます。(洗濯機の下にある丸い穴です)
これで完了です。
給水ホースを取り付ける
最後に給水ホースを付ければ設置完了です。
- 給水ホースを蛇口に取り付けます。給水ホースの先端はつまみのようになっており、つまみを下にスライドすることで取り付けできます。
- 蛇口に取り付けが完了したら、蛇口の奥までしっかりついているか確認をします。
ここで蛇口の奥に入っていない場合は、水漏れの原因になります。 - 奥まで差し込めば「カチッ」という音がするので、その音を確認します。
- 音の確認がとれた後は給水ホースを軽く引っ張ります。
これで外れなければ接続完了です。
■電源・アース■排水ホース■給水ホースをつければ、洗濯機の設置が完了します。
こちらも、具体的な設置方法がイラストと動画で見られるので、参考にしてください!
洗濯機の処分方法は?
ここまでは、引越しで洗濯機を移動する際の方法をお伝えしましたが、続いては引越しを機に、洗濯機を処分する方法についてご説明します。
リサイクルショップに売るか粗大ごみとして処分する
洗濯機の処分を決めた際は、リサイクルショップで販売するか、粗大ごみとして処分する方法の2パターンあります。
まず、リサイクルショップで販売する方法をご紹介します。
■リサイクルショップで売る方法
リサイクルショップで洗濯機を売る際は、売る洗濯機の価値を理解して、売りに行くことが大切です。
具体的には、
- 製造年月
- 洗濯容量
- 付属品の有無、全部揃っているのか?
- メーカー
この4つを調べましょう。
これは、洗濯機のとこかにシールで貼ってありますし、なければ取扱説明書に明記されています。
この4つを確認して、いざ世間相場をチェックします。
相場のチェックをするためには、自分でリサイクルショップ複数社に問い合わせをして、見積もりを出します。
地域のリサイクルショップも良いですが、全国展開の大手リサイクルショップ店舗は必ず1~2か所問い合わせをすることをおすすめします。
あまり偏りのない、世間相場に近い金額を提示してくれるはずです。
そして、いざ見積もりを出すと、売る側の私たちが高く売りたいのと同じで、リサイクルショップ側は安く買いたいと思うものです。
なので、「取扱説明書がないと値段が下がる」や「製造3年以内でないと〇〇円になる」など、値下げ交渉をしてきます。
明らかに正しいことを言われる場合は受け入れなければなりませんが、HPに記載されている内容と金額が大きく違う場合は、理由を問いただすようにしましょう。
売る方も買う方もお互いが納得する金額で買取をしてもらうようにしましょう。
ちなみに、リサイクルショップで高額買取をしてもらえるケースをご紹介します。
- 新しいこと(製造3年以内がベスト)
- 付属品が整っていること
- 室内で使用されていたもの
- 国産メーカーであること(東芝、シャープ、ナショナルあたりは人気です)
この4つが整っていれば、高額で買取をしてもらえる可能性が高いです。
しかし、あくまで中古品なので、購入額に近い金額にはなりません。
ある程度値下がりすることも理解して見積もりを取りましょう。
■粗大ごみとして処分する方法
リサイクルショップに売らずに処分する場合は、不用品回収業者に回収してもらうようにしましょう。
ちなみに洗濯機は粗大ごみの中でも「リサイクルごみ」として分類されます。
なので、大型家具(タンスや食器棚、ガスコンロなど)と同じように、自治体に回収依頼をして、有料粗大ごみ処理券を受け取り、回収日に家具を玄関前に出す…ということができません。
つまり、地方自治体では回収をしてくれません。
そのため、不用品回収業者を自身で選んで、依頼をしなければなりません。
よく、休日などに「不要な電化製品はありませんか~?」などと放送したトラックが走っている光景を見たことがある方も多いと思います。
このように、近年不用品回収業者はどんどん増えています。
しかし、中には、家電リサイクル法(正しく処分する手順)を踏まないまま、「無料で廃棄しますよ」と言って、不適切に廃棄物を処理している悪徳業者も増えています。
きちんとした手順を踏んで正しくリサイクルごみとして処分をしてくれる業者を選択するようにしましょう。
洗濯機だけ引っ越す場合は?
引越しが決まって、他の荷物は自分で運搬する場合や、家具一式買い替えをして、洗濯機のみ運搬したいなどのケースもあります。
洗濯機だけ引っ越す場合は、どうするのが良いのでしょうか?
専門業者に依頼する
洗濯機だけ引っ越す場合は、無理に自分で運ぼうとせず、専門業者に依頼することをおすすめします。
最近は、インターネットオークションで洗濯機を売買したり、不要になった洗濯機を家族や友人に送りたいといった要望も多く、電化製品1品のみ運搬する引越し業者も増えています。
今回は、「大型家具・家電配送サービス」を行っているヤマトホームコンビニエンスと、「家具だけプラン」行っているダック引越センターのプラン詳細についてご紹介します。
■ヤマトホームコンビニエンスの「大型家具・家電配送サービス」
これは、洗濯機を始め、別途やソファー、テレビなど家具家電を1品から運搬するサービスです。
梱包も行ってもらい、安心安全に目的地まで運んでくれます。
申込み方法はHPから、または電話1本でOKです。
また、クロネコヤマトなので全国対応をしています。
気になる費用は、荷物のサイズによって異なります。
洗濯機の取り付け、取り外しで合計10,500円+運送料となります。
サンプルで費用計算をします。
(例)東京→大阪に洗濯機を運搬
Cランク(縦・横・高さの合計が250cm以下)で8,694円(税込み)+設置料金10,500円=19,194円です。
運搬する地域や、時期によって費用は異なりますが、約20,000円で持ち運びから設置までできます。
【ヤマトホームコンビニエンスの洗濯機引越しの詳細は公式HPで:
大型家具・家電配送(らくらく家財宅急便)|ヤマトホームコンビニエンス】
■ダック引越センターの「家具だけプラン」
これは、先ほどのヤマトホームコンビニエンスと同様、家具家電を1点だけ運搬できるプランです。
こちらの利用者もヤマトホームコンビニエンスと同じケースの方がよく利用します。
ダック引越センターは、荷物の梱包は依頼主自身で行います。
洗濯機の場合は、排水ホースなどの部品取り外しは、依頼主が行います。
持ち運び時の保護は、業者側が行うので、安心してください。
気になる費用は24時間対応でダック引越センターのHPから無料見積もりが出せます。
ぜひ見積もりを出して、料金比較をしましょう。
【ダック引越しセンターの洗濯機引越の詳細は公式HPで:
家具だけプラン:引越プラン一覧:引越しならダック引越センター】
ここれ2社が1品のみの引越し対応ができるとご紹介しましたが、その他の引越し業者も1品のみの引越し対応をしているところも多いです。
例えば、サカイ引越しセンターやアート引越センターなどの大手引越し業者でも取り扱いがあります。
料金相場も確認できる
先述したように、さまざまな引越し業者が洗濯機などの家具家電1品のみの、引越しサービスを展開しています。
それぞれの業者のHPや電話で簡単に配送費用産出ができるので、気軽に問い合わせをして、料金相場を確認しましょう。
そして、自分が一番納得のいく金額とプランを見つけることをおすすめします。
まとめ
- 引越し前、洗濯機の移動に向けて必要な準備について
■引越し業者水抜きと排水・給水ホースを取り外すこと
- 移動後の洗濯機の設置方法について(設置~アース線、排水・給水ホースの取り付け方)
- 洗濯機を処分する方法について
■リサイクルショップに売るか、粗大ごみとして処分すること
- 洗濯機だけ引越す場合について
■引越し業者の「1家電のみ輸送サービス」を利用すること
■各業者の料金相場も確認すること
【参考】
引越しでやるべきことを全部わかっていますか?やり残しがあると大変です。
こちら↓の「引越しやることリスト」が引越し準備に役立ちます。
※引越し1ヶ月前~引越し後2週間以内にやるべきことを一覧で説明しています。
引越し代を1番安くする方法
引越し会社を探すなら絶対に5社以上から見積もりをとりましょう。
引越し料金は、会社によって大きく違います。5~10万円くらい違うことも珍しくありません。
見積もりを取るときに便利なのが引越し一括見積もりです。
引越し一括見積もりを使うと、下のメリットがあります。
- 一番安い会社が選べる
- サカイやアート、日通など大手が見積もってくれる
- 数分で申し込み完了
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ぜひ引越し一括見積もり↓を使ってみてください。かなり安くなるし楽です。