ダンボールは引っ越しに欠かせないツールです。
ダンボールの入手方法や引っ越しに必要な数・サイズ・詰め方などを説明します。
ダンボールはどこで入手できる?
軽くて扱いやすく、また一時的な荷物の収納や運搬にはちょうど良い耐久性をもつダンボール。
いわずとしれた引っ越しのときには欠かせないアイテムです。
ただし衣類や書籍、食器類などの家財道具が入るだけとなるとかなりの量ですから、ほとんどの場合は家にあるダンボールだけでは足りず、新たに必要な量をどこかから調達してくることになります。
この項目ではダンボールの入手方法や必要枚数、サイズについて説明していきますので、効率良くお得にダンボールを調達したいと考えている人は参考にしてみてください。
基本は「買う」か「もらう」かの2択
買う場合
ホームセンターや通販で購入します。
ダンボールは組み立て前でもかさばりますので、ある程度まとまった枚数が必要なら通販が便利でしょう。
特に包装・梱包資材専門店では用途にあわせてさまざまなサイズ・形状のものを用意しており、「文庫本用」「薄型テレビ用」「パソコン用」など運びたい荷物にぴったりのものが見つかります。
もらう場合
引っ越しをお願いする業者からダンボールをもらいます。
わざわざこちらから頼まなくても見積もりにきた担当営業マンは当たり前のようにダンボールをくれますし、梱包の最中に足りなくなれば電話一本で追加も持ってきてくれます。
ただし見積もり時より極端にダンボールの箱数が増えそうな場合、プランや費用の見直しをすすめられることがあります。
スーパーやコンビニでもらえる使いまわしのダンボールは強度に不安があり、サイズも不揃いで扱いにくくなりますので引っ越しのときには使用を避けましょう。
このようにダンボールは「買う」か「もらう」かの2択になりますが、基本的には引っ越し業者からもらったものを使い、コレクションアイテムや家電などに「どうしても専用品を使いたい」という場合のみ購入するというやり方がベストです。
どのくらいのサイズがいいの?
多くの引っ越し業者では、荷物によって使いわけてもらうためにS,Mの2サイズのダンボールを用意しています。
Sサイズ目安…32cm×35cm×33cm・容量40L程度
Mサイズ目安…52cm×34.3cm×34.3cm・容量60~80L程度
業者によってサイズに若干違いはありますが、Sサイズは宅配便でいうところの100サイズ(三辺の和が100cm以内)と考えてください。
中にぎっしりものを詰めてもコンパクトなので持ち運びしやすいのが特徴です。
Mサイズになるとかなり大きく思えますが、子供のおもちゃや衣類などかさばりがちなものをどんどん詰め込んでいける便利なサイズです。
引っ越し業者を利用しない場合、または早めに梱包を始めておきたいなどの理由で自分でダンボールを用意する場合は、上のサイズ目安を参考に2種類以上の大きさのものを揃えましょう。
ストーブや加湿器などの小型家電は購入時にジャストサイズのダンボールがついてきているはずですから、状態が良ければそれを使ってもかまいません。
どのくらい必要?
引っ越し業者を利用する場合は、営業マンが家の荷物の量を実際に確認して少し余裕をもたせた量のダンボールを渡してくれます。
もし自分で用意するなら、世帯人数・間取り別に以下を参考にしてください。
- 単身、1R~1LDK (10~15枚)
- 2人家族、2LDK~3K (20~30枚)
- 4人家族、3LDK以上 (50~80枚)
こちらはダンボールMサイズ=(宅配便130サイズ)換算ですので、書籍や食器類が荷物の大部分を占める場合はもう少し枚数が必要になります。*理由は後述します。
また一般的にはこれくらいがそれぞれの世帯人員、間取りの引っ越しで使うダンボールの平均的な枚数ですが、「1Rでも荷物が溢れ返っている」場合や、「手狭になって広い家に引っ越す場合」などはこれよりも多めに用意したほうが良いでしょう。
カラーボックスやハンガーポールなどの小型家具は、そのままの状態で運べるか解体してダンボールに入れておく必要があるのかを確認しておきます。
ダンボールの値段は?
ホームセンターや通販ではさまざまなサイズのダンボールを取り扱っていますが、どれくらいの価格で購入できるのかを見てみましょう。
(例)
- Sサイズ(宅配便100)…100円
- Mサイズ(宅配便130)…300円
- サーフボード専用…3290円
- 薄型テレビ用…3703円
- 単身引越用(小)ダンボール箱13枚+プチプチセット…2797円
1枚100~300円の規格サイズでさえ、数十枚買い揃えているうちにそれなりに費用がかさんでしまいます。
「単身引っ越し用セット」のように引っ越し業者を使わず宅配便で荷物を運ぼうとしている人には手頃なものもありますが、やはり基本的には「もらう」ことを考えた方が安上がりです。
荷物の詰め方やコツは?
ダンボールを揃えたら引っ越しに向けて荷造りを始めましょう。
目的がただ単に「荷物の移動」なら不用品と同じようにぽんぽんダンボールに詰め込んでいけば良いのですが、これから先も使い続ける大切な家財道具を安全に運んでもらい、新居ですぐ使うものを取り出せるようにするためには、上手な荷造りのコツを知っておく必要があります。
ダンボールを組み立てる時のポイント
組み立て方ひとつでダンボールの強度はずいぶん変わってきます。
ダンボールは以下のような手順で組み立てていきましょう。
- ダンボールのフラップを全部開く
- ダンボール底のフラップを短い方から閉じる
- 底フラップの継ぎ目に沿ってガムテープを貼る
- 上にクロスさせるかたちでもう一度ガムテープを貼る
底フタのフラップを「左、上、右、下」のように折り重ねていく方法もありますが、これは重たいものを入れるとすぐに底が抜けてしまうためあまりおすすめできません。
ダンボールの強度を保つためにも、この動画のように短いフラップ側から折り込み(例えば左右、上下)、必ず底を平らに仕上げましょう。
重いものは小さな箱に。軽いものは大きな箱へ
かさばるおもちゃや衣類を小さなダンボールに詰めていくと、底抜けの心配はないもののダンボールの数をいたずらに増やすだけで非効率、おまけに場所をとります。
また運びやすさとダンボールの強度を考えると中に入れる荷物の重量は15~20㎏限度。
大きなダンボールに重たい書籍やCD、DVDをぎっしり詰め込むあっという間に50㎏近くになってしまい、底抜けや荷物の破損が心配されます。
荷造りをするときは、作業効率とダンボールの耐久性を考慮して以下のように大小2つのダンボールを使いわけていきましょう。
- Sサイズダンボール…食器、書籍、CD類、小型家電
- Mサイズダンボール…衣類、シーツ、毛布、ぬいぐるみ、おもちゃ
ひとつずつはかる必要はありませんが、目安としては男性なら軽々と、女性でもがんばれば持ち上げられる重さが15㎏前後だと考えてください。
隙間に新聞紙を詰める
荷造りのコツがわかりやすく解説されている動画です。
ここでは運搬中の荷物の破損を防ぐため隙間に新聞紙を詰めることをすすめていますが、エアークッションやプチプチなどの緩衝材があればもちろんそれを使ってかまいません。
新聞紙を使う場合は、荷物への色移りをふせぐために水濡れや長時間の放置には注意しましょう。
マジックで中身を書いておく
上手な荷造りのコツ、最後は封をしたダンボールの天面・側面にそれぞれマジックで中身を書いておきます。
引っ越し業者が用意してくれるダンボールにはあらかじめメモ欄が用意されているのでこれを活用しましょう。
「あとでまとめて…」と思っているうちに、自分でもどれに何が入っているかわからなくなったというのはよくあることですから、ガムテープで封をしたらその都度メモをしてください。
これで引っ越し先での作業が一段とはかどります。
また運び込む部屋(子ども部屋、寝室など)や、割れ物かどうかについてもメモしておけば、作業中にスタッフに指示を出す手間が省けますし、荷物を適切に扱ってもらえます。
ダンボールのみの引っ越しはどういう方法がおすすめ
ここからはダンボールだけで引っ越しをするときにおすすめの方法を見ていきます。
「テレビや洗濯機などの生活家電が数点しかない」「短期間だけ単身赴任をする」といった人もぜひ参考にしてみてください。
引っ越し業者の「単身パック」が安い
ダンボールだけで引っ越しをするなら、専用ボックスに積めるだけの量を運んでくれる引っ越し業者の「単身パック」や「単身引っ越しパック」がお得です。
例えばヤマトの「単身引っ越しパック」の専用ボックスにどれくらいの荷物が積めるかを見てみましょう。
- 冷蔵庫(2ドア)
- 洗濯機(4キロ)
- 電子レンジ
- ダンボール10箱(100サイズ)
- 衣装ケース3箱
- スーツケース
- 布団袋
同一市区内への引っ越しの場合はこれだけの荷物を運んでも12000円(各種割引適用後)。
トラック1台を貸し切る一般的な引っ越しプランよりもかなり割安です。
ちなみに宅配便でダンボール1箱(100サイズ)を同一エリア内に送った時の料金は1188円~1620円ですので、よほど荷物の量が少ない人でなければ単身パックより高くつくことになります。
転居先が決まったら、以下のサイトで単身引っ越しパック、および単身パックの料金見積もりを行っておきましょう。
引っ越し後のダンボールの処分方法は?
引っ越しのときには単身でも10枚以上、4人家族なら50枚以上も使うことになるダンボール。
使用頻度の少ないものに限りそのまま押入れの奥で収納ケースとして活用するという方法もありますが、大部分は数日以内にゴミになります。
なるべく早く新居を片付けて新生活をスタートするために、引っ越しに使ったダンボールも速やかに処分してしまいましょう。
引っ越し業者に引き取ってもらうか資源ごみとして処分
ダンボールを処分する方法は
1.引っ越し業者に回収してもらう
2.ゴミとして処分する
この2通りです。
例えばアート引越センターでは、引っ越し後3か月以内1回に限り無料でダンボールなどの梱包資材を自宅まで回収しに来てくれます。
引っ越し業者によっては1回1000円程度の手数料をとったり営業所まで持ち込む必要があるなどサービスがまちまちですので、営業マンが見積もりに来たときに確認しておくと良いでしょう。
またゴミとして処分する場合は、
- 近くの無料回収ボックスに持っていく
- 資源ごみとして出すなどの方法があります。
資源ごみの日は自治体によって異なりますがだいたい月2回程度ですので、早めに処分したければ近くの大型スーパーなどで無料回収をしている場所を探してみましょう。
またダンボールを細かくちぎって可燃ごみとして処分する方法もありますが、あまりに手間がかかりすぎることと、ゴミ袋1枚あたりの値段を考えるとおすすめできません。
まとめ
- ダンボールは引っ越し業者からもらうか通販などで購入する
- ダンボールは2サイズ用意する
- 重いものは小さなダンボールに入れる
- 軽いものは大きなダンボールに入れる
- ダンボールの耐用重量は15~20㎏
- ダンボールだけ運ぶなら引っ越し業者の「単身パック」がお得
- 使い終わったダンボールは業者に回収してもらうか自分で処分する
【参考】
引越しでやるべきことを全部わかっていますか?やり残しがあると大変です。
こちら↓の「引越しやることリスト」が引越し準備に役立ちます。
※引越し1ヶ月前~引越し後2週間以内にやるべきことを一覧で説明しています。
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